アロマの本や講座に出てくる「基材」という言葉。聞き慣れなくても、植物油やバター、水を含む素材など、ひとつずつの名前を見れば、日用品とのつながりが分かります。
基材は、香りやほかの原料を生かす土台として使われる素材を指す言葉です。何をつくるか、どう使うかによって選ぶものが変わります。このページでは、素材の違いを知る入口をまとめました。気になるところから、自分のペースで読み進めてみてください。
最初は、「由来」と「姿」を分けて見る
同じ植物由来でも、液体の油、常温で固形や半固形のバター、蒸留で生まれる水では、手触りも使われ方も違います。素材を覚えるときは、「どこから来たか」と「どんな形で使うか」の二つに分けると整理しやすくなります。
たとえばバラという名前からも、花の香り、花の蒸留水、実や種子に由来する油へと話が広がります。植物名だけでひとまとめにせず、部位と製法まで見てみましょう。詳しくはローズヒップオイルとローズ精油の違い|花と種子から読み解く、バラの原料へ。

植物油:日用品の質感を考える入口
植物油に関心があるなら、まずは原料となる部位から学んでみましょう。ブドウの種子、オリーブの果実、椿の種子、お米のぬかや胚芽。身近な植物とつながるので、名前を覚える楽しさもあります。
- グレープシードオイルとは|ブドウの種子から生まれる、軽やかな植物油:軽やかな使い心地の植物油を知りたい方へ。
- オリーブオイルとスクワランの違い|同じ植物から広がる、化粧品の原料選び:似た由来の原料の違いを読みたい方へ。
- 椿油を知る小さな旅|花から種子へ、髪と肌の日用品につながる植物油:日本の植物と日用品のつながりへ。
- ライスオイルとは|米ぬか・米胚芽から生まれる、化粧品の植物油を知る:身近な穀物から広がる原料の世界へ。
製法の表示が気になったら、植物油の圧搾・精製・脱臭とは|ラベルの製法を、二段階で読み解くを。原料の由来に加えて、どのように油を得て整えたかという見方を持てます。
ホホバと植物バター:油の名前の先を知る
「オイル」と呼ばれるものの中でも、ホホバには液状のワックスという特徴があります。シアバターは、バター状の質感から日用品に親しまれる素材です。名前の印象だけでなく、その素材の性質を知ると、製品の説明が読みやすくなります。
- ホホバオイルとは|植物の種子から生まれる、ボディケアのベースを知る:ホホバという植物素材を知る。
- シアバターとは|植物のバターから知る、保湿アイテムの質感の選び方:植物バターの質感から保湿アイテムを選ぶ。
実際に肌に使うものを選ぶときは、原料の特徴と、完成品として案内されている用途の両方を見ます。朝の身支度に使うのか、夜にゆっくり使うのか、生活の場面まで思い描いてみてください。
芳香蒸留水と浸出油:つくり方から覚える
芳香蒸留水は、蒸留から生まれる芳香のある水。浸出油は、植物を油へ浸して成分を取り出したものです。「水の素材」「油の素材」として分けるだけでなく、工程をイメージすると違いが分かりやすくなります。
- 芳香蒸留水とは|フローラルウォーターと精油、蒸留から生まれる二つの香り:精油とともに、蒸留の世界を知る。
- 浸出油とは|カレンデュラから知る、植物を油に浸してつくるハーブオイル:カレンデュラを例に、花とベース油の組み合わせを知る。
花の名前が同じでも、香りや役割の異なる素材があります。ひとつの植物を入口にして、製法の違いをたどる読み方もおすすめです。

クレイと、完成品をつくる技術
植物から少し視野を広げると、粘土質の原料であるクレイにも出会います。色や形だけでなく、洗顔料やマスクとしての使い方を知ると、自分の暮らしに合う製品を選べます。入口はクレイ洗顔とクレイマスクの選び方|成分名と使い方から楽しむ、週末のケアです。
さらに、素材が日用品になる仕組みへ進みたい方には、次の二本を。水と油を組み合わせる工夫や、透明な液体へ香りを届ける工夫を紹介しています。
基材を知ると、商品選びの質問が具体的になる
「植物由来ですか」から、「どの植物の、どの部位を使っていますか」へ。「オイルですか」から、「肌用の完成品ですか、調製用の原料ですか」へ。知識が増えるほど、知りたいことを具体的な言葉で聞けるようになります。
まず一つの素材を選んで読み、その名前を手元の成分表で探してみませんか。naturaumの二十四節気のトリートメントオイルも、ホホバ油と香りの組み合わせを知る入口になります。使い方を確認しながら、暮らしに合う一本を選んでみてください。
成分表の読み方は化粧品の成分表を読む楽しみ|植物の名前から、香りの日用品を選ぶ、植物油の比較案内はキャリアオイルとは?|精油との違いと、ボディケアで選ぶ三つの視点へ。素材を知る楽しみを、回復する時間の道具選びにつなげていきましょう。

