化粧品の説明に「オリーブ由来」とあると、食卓のオリーブオイルを思い浮かべるかもしれません。ところが、同じ植物から生まれる原料でも、名前や製法、使い心地には違いがあります。
今回は、オリーブ果実油とオリーブ由来スクワランを入り口に、成分表の読み方を少し深めます。難しい言葉を覚えるためではなく、いつもの保湿アイテムを「なるほど」と眺める楽しみのために。
オリーブ果実油は、果実から得る植物油
化粧品の成分表示にある「オリーブ果実油」は、英語ではOlea Europaea (Olive) Fruit Oilと記されます。原料メーカーのPraan Naturalsは、同社のオリーブ油を圧搾後に精製・脱色・脱臭した原料として紹介しています。クリームやバーム、石けんなどの配合原料として用いられます。オリーブ油の原料情報
ここで注目したいのは、植物の名前だけでなく「果実油」と書かれていること。葉、種子、果実といった部位の言葉が、原料の正体を教えてくれます。香りの原料を選ぶときと同じように、名前の後半まで読んでみましょう。
オリーブ由来スクワランは、別の工程を経た原料
オリーブ由来のスクワランは、スクワレンに水素を加える工程を経て作られます。Praan Naturalsの原料資料では、オリーブ由来スクワランを、透明で香りがなく、広げやすい油性原料として説明しています。スクワレンとスクワランの原料資料(PDF)
名前が似ている「スクワレン」と「スクワラン」も、表示を一文字まで見てみると区別できます。原料の背景を知りたいときは、成分表だけでなく、メーカーが示す由来や製法の説明を合わせて読むのがおすすめです。

三つの名前を、一度並べてみよう
| 名前 | このページでの見方 |
|---|---|
| オリーブ果実油 | オリーブの果実から得られる植物油。精製などの工程も確認する。 |
| オリーブ由来スクワレン | オリーブを由来とするスクワレン。スクワランとの表記の違いを見る。 |
| オリーブ由来スクワラン | スクワレンを水素添加して得る原料。由来と製法は製品の説明で確認する。 |
「オリーブ由来だから同じ使い心地」と考えるより、実際の原料名や完成品の説明へ進むと、選択肢が広がります。スクワランの由来を知りたい場合も、メーカーが明示している情報を手がかりにしてください。
成分表は、全体を眺めると面白い
一本のボディオイルやクリームには、複数の油性成分が組み合わされていることがあります。オリーブ果実油が入っているのか、スクワランが入っているのか、ほかの植物油もあるのか。まずは見つけられた名前に印をつけてみましょう。
そのあとで、商品の使用感の説明を読みます。「のびがよい」「しっとり」「さらり」などの言葉と、実際に使ったときの感想を並べると、自分に合う質感を言葉にしやすくなります。一成分の印象だけでなく、完成した製品として選ぶ楽しみです。
朝と夜で、選ぶ視点を変えてみる
朝の身支度に使うなら、塗布してから服を着るまでの流れや、容器から適量を出しやすいかを見てみましょう。夜のゆっくりした時間なら、手を動かす感触や、なじませたあとのつやを味わう選び方もできます。
どちらの場面でも、製品に書かれた使用量を起点に試すと、自分にとって扱いやすい量が見つかります。「朝に使いたい」「夜に好きな本と一緒に」と場面を決めると、保湿が予定の中の小さな楽しみになります。

香りの土台を知ると、選ぶ楽しみが増える
香りのあるボディケアを選ぶとき、これまでは香りの名前を見ていた方も、次はベースとなる油へ目を向けてみませんか。どの原料が肌に触れる感触をつくり、どんな植物の香りが重なっているのか。二つの視点から眺めると、日用品の表情が豊かになります。
naturaumの二十四節気トリートメントオイルでは、精製ホホバオイルをベースにしています。オリーブ由来原料との違いを知るために、ホホバオイルとは|植物の種子から生まれる、ボディケアのベースを知るも読んでみてください。
オリーブ果実油の成分やブレンドまで読みたい方はオリーブオイルの専門辞典へ。ほかの基材もキャリアオイル20種類の一覧から比較できます。
自分の好きな質感を確かめる数分を、回復する時間に。原料の名前から暮らしの感覚へつなげて、毎日のケアを自分らしく選んでいきましょう。植物油の入門にはキャリアオイルとは?|精油との違いと、ボディケアで選ぶ三つの視点もどうぞ。
画像はこの記事専用に制作したAI生成イメージです。原料や使う場面の説明用で、特定商品の写真ではありません。

