アロマブレンドの比率の考え方|3:2を保ちながら、香りを記録する

緑の円形チップ3個と橙のチップ2個でブレンド比率を表したイメージ

試してみた香りの組み合わせが気に入ったら、次も同じ方向で作りたい。そんなときに役立つのが「比率」です。何を何滴使ったかに加えて、香り同士の割合を残しておくと、少し量を変えるときにも考えやすくなります。

ここでは、芳香用ブレンドを考えるための比率の読み方と、ノートへの残し方を紹介します。

3:2は、全体を五つに分けたうちの三つと二つ

精油Aと精油Bを3:2で組み合わせるなら、全体は3+2=5です。Aが全体の5分の3、Bが5分の2。割合で表すと60%と40%になります。

この比率は、香りを構成する精油同士の割合です。キャリアオイルなどを含む完成品の濃度とは、分けて考えます。

比率 全体の区切り Aの割合 Bの割合
1:1 2 50% 50%
2:1 3 約66.7% 約33.3%
3:2 5 60% 40%

同じ比率で量を変えるには、両方に同じ数を掛ける

3:2を二倍にすると6:4、三倍にすると9:6。どちらもAとBの割合は同じです。片方だけを増やすと、全体の比率も変わります。

計算するときは、まず「比率の合計」を出し、使う全体量をその合計で割ります。その一単位に、それぞれの比の数を掛ければ、配分が求められます。

たとえば全体を10単位、比率を3:2にするなら、10÷5=2が一単位。Aは3×2=6、Bは2×2=4です。単位を統一して考えることがポイントになります。

3対2と6対4の比率を方眼ノートに記録する手元
比率を同じまま量を変える計算を、ノートに残すイメージ(AI生成)。

三種類なら、役割も一緒に書く

A:B:C=5:3:2なら、全体は10です。Aが50%、Bが30%、Cが20%。数字の隣に「主役」「つなぐ香り」「余韻」といった目的を書いてみると、何を変えたいかを考えやすくなります。

ただし、量の多い精油がいつも強く感じられるとは限りません。配合の数字と、実際に感じた香りの印象は、それぞれ記録します。二つを並べて見ることで、自分の好みが少しずつ分かります。

比率を変えるときは、一つの問いを持つ

「柑橘の入口をもう少し明るくしたい」「花の印象を中心にしたい」。次の試作の目的を一つだけ決めましょう。

同時に精油の種類、比率、使う道具を全部変えるより、比率だけを変えて比べるほうが、違いを捉えやすくなります。小さな試香から始め、気に入った方向が見えてから、対応する芳香器で説明書に沿って楽しみます。

明るい窓辺でムエットを手にして香りの印象を確かめる女性
小さな試香を通じて、配合と感じた印象を確かめるイメージ(AI生成)。

再現しやすい記録には、四つの情報を

  • 精油の名前と製品情報:同じ一般名でも学名や仕様を確認します。
  • 配合:比率と、実際に扱った量・単位。
  • 試した条件:日付、道具、香りを確かめた時刻。
  • 印象と次の一手:気に入った点と、次に変えたい点を一つずつ。

滴数で記録する場合は、同じ容器で試したことも分かるようにしておきましょう。精密な量の管理が必要な場面では、適切な計量器具を使うなど、目的に合う測り方を選びます。

完成されたブレンドも、役割を想像して楽しむ

配合を考える楽しさを知ると、完成品の香りにも関心が広がります。原材料を読んで、どんな植物が入口や余韻を作っているのか、想像しながら味わってみませんか。

naturaumのブレンド精油も、香りの構成と過ごしたい時間から選べます。自分で試す日も、完成された一本を楽しむ日も。香りを選ぶ時間を、暮らしの楽しみにしてみてください。

あわせて読む:二本から始めるブレンド入門/トップ・ミドル・ベースノート

本文の数字は比率の計算例で、特定の精油の推奨使用量や肌用配合を示すものではありません。アイキャッチは3:2の比率を色の異なるチップで表したイメージです(AI生成)。編集:naturaum life/2026年9月24日