木の香りと聞くと、森の空気や鉛筆、木の家具を思い浮かべるかもしれません。そこに花のような甘い表情があったら。カブリューバは、ウッディという言葉の幅を広げてくれる精油です。
ブレンドの配合名で初めて知った方もいるでしょう。今日は、名前の向こうにある木と、香りをつくる原料の世界をのぞいてみます。
南米の木から、水蒸気蒸留で取り出す
香料原料を扱うBerjéは、カブリューバ精油を南米に育つMyrocarpus frondosusの木部から水蒸気蒸留で得るものと紹介しています。香りは甘いウッディ調で、最初の印象に乾いた感じや花を思わせる要素があると説明しています。Berjé「Cabreuva Oil」
Ultra Internationalの原料資料にも、木部を蒸留することと、甘い木の香りに花のような印象が重なることが記載されています。植物のどこを使い、どんな香りとして扱われているのか。二つを一緒に知ると、精油の輪郭が見えてきます。Ultra Internationalのカブリューバ原料資料
木材と香り、二つの用途がある植物
Berjéは、カブリューバの木が家具づくりでも利用され、精油の生産が木材の加工と関係していることを紹介しています。香りの原料を知ることは、植物が暮らしの中でどう使われてきたかを知ることにもつながります。
部屋の木のテーブルに手を置きながら、木材になる植物と、香りの原料になる植物を思い浮かべる。身の回りの素材へ目を向けると、精油瓶だけを眺めていたときとは違う興味が生まれます。

成分表に見つかる、ネロリドールという名前
Berjéは主要成分としてネロリドールを挙げています。原料資料や分析表を読むときに、この名前を見つけたら、香りの説明と隣に書いてみましょう。植物名、成分名、香りの言葉が、一枚のノートでつながります。
学名の表記や成分の割合は、手元の製品資料で確かめます。「カブリューバ」と書かれたボトルが、どの植物名で、どのロットの情報を示しているのかを見ると、一般的な紹介から自分の一本へ、理解を進められます。
木の香りを、手触りの言葉で比べる
カブリューバと、手持ちの木の精油を別々のムエットに取ってみましょう。比較の相手は、ヒノキやシダーウッド、サンダルウッドなど。まず一本ずつ感じてから、次の問いを使って言葉を探します。
- 乾いた木肌と、磨いた木肌のどちらを思い浮かべるか。
- 軽い板と、厚い家具のどちらに近い印象か。
- 甘さ、花らしさ、樹脂らしさを感じるところがあるか。
これは触感を借りた表現の練習です。人によって浮かぶものが違うからこそ、家族や友人と話してみると面白くなります。「木なのに花みたい」という一言も、大切な発見です。
ブレンドでは、主役の背景を考えてみる
花の精油とカブリューバを別々のムエットで並べ、花だけのときと印象を比べます。華やかさの後ろに何を感じるか、全体を一枚の景色に見立ててみましょう。
次に、カブリューバだけの印象ももう一度。組み合わせを知ったあとに単独へ戻ると、さっき気づかなかった要素に出会うことがあります。香りの比較を、行ったり来たりする時間として楽しんでみてください。

配合名が、香りを知る地図になる
naturaumの二十四節気ブレンドのエッセンシャルオイルには、カブリューバも配合されています。知らない植物の名前が、木の香りと花の表情を知る入口になる。ブレンドを楽しみながら、そんなふうに学びを広げることもできます。
実際の使用は、精油と芳香器の説明に沿って。好きな椅子に腰を下ろし、今日の香りをひと言で表してみましょう。名前を知る前より、少し豊かな言葉が浮かぶかもしれません。

