シアバターとは|植物のバターから知る、保湿アイテムの質感の選び方

深緑の器に盛ったアイボリー色のシアバターを表現したイメージ

ボディクリームやハンドバームの説明で見かける「シアバター」。バターという名前には、液体の植物油とは少し違う、こっくりとした質感が思い浮かびます。

香りを楽しむボディケアでは、香りそのものと同じくらい、手に取った瞬間の使い心地も大切です。今回はシアバターを入り口に、「今日はどんな手触りを楽しみたい?」という選び方を考えてみましょう。

シアの実から得られる植物性の油脂

シアバターは、アフリカを原産とするシアの木の実から得られる植物性の油脂です。化粧品では「シア脂」という表示を見かけます。原料メーカーの資料には、Butyrospermum Parkii (Shea) Butterという名称が記載されています。

Praan Naturalsは、同社の精製シアバターを淡いアイボリー色で、香りのごく弱いクリーミーな原料として説明しています。肌を柔らげ、うるおいを保つための油性原料として、さまざまな化粧品に用いられます。精製シアバターの原料資料(PDF)

「精製」は、質感を知るための手がかり

商品説明に「精製」とあれば、抽出したあとの原料を調整する工程にも目を向けてみましょう。どんな色、香り、硬さに仕上げているかは、その製品の説明を読むとわかりやすくなります。

同じ原料メーカーの別の精製シアバター資料では、白く半固形で、特有の穏やかな香りを持つ原料として紹介されています。「シアバターだから、必ずこの色・この硬さ」と決めるより、手元の製品の仕様を確かめることが、自分好みを見つける近道です。圧搾・精製シアバターの資料(PDF)

淡い紫のガラス板に並べたバーム状、クリーム状、液体の三つの質感
こっくり、なめらか、さらり。形の違いから使い心地を想像するためのAI生成イメージです。

バーム、クリーム、オイル。完成品の形で選ぶ

シアバターが入っていることと、完成した化粧品がどんな使い心地かは、別々に見ると選びやすくなります。配合されるほかの油や水分、製品の設計によって、手に取った印象は変わるからです。

形の例 選ぶときに見るポイント
バーム 指やスパチュラで取る量、広げやすさ、ふたの開閉。
クリーム のび方、なじませたあとの手触り、チューブやポンプの使いやすさ。
液体のボディオイル 容器から出しやすい量、肌をすべる感触、塗布後のつや。

表は使い心地を比べる視点です。成分名の数や容器の印象だけで決めず、使用部位と使い方を読んで、今の生活に合う一品を選びましょう。

夜に使うものなら、手の動きまで想像する

帰宅後にさっと使いたいのか、入浴後にゆっくり広げたいのか。使う時間を先に決めると、好みの質感も選びやすくなります。

たとえば、本を読む前なら、なじませたあとの指先の感触を確かめたいところ。就寝前に使うなら、ふたを閉じて定位置へ戻すまでが気持ちよく続けられるかを考えてみます。道具の出し入れも含めて、自分の時間をつくる準備です。

香りを選ぶ日は、質感と別々にメモする

香り付きの製品を試すなら、「香り」「手触り」「使いたい場面」の三行を残してみてください。香りが好みだったのか、なめらかな広がり方がよかったのか、自分の好きな理由が見えてきます。

「花の香り、こっくり、夜の読書前」「穏やかな香り、さらり、朝の着替え前」。このように一つの場面まで書くと、次に選ぶときの手がかりになります。香りのない製品の使い心地を楽しむ日があっても、香りを楽しむ暮らしは続いていきます。

暖かな照明と夜の窓辺で読書を楽しむ青緑のカーディガンの女性
保湿の時間から、好きな本を開くひとときへ(AI生成イメージ)。

原料を知ることから、好きな日用品へ

シアバターの質感に興味を持ったら、今使っているハンドクリームやボディケアの成分表を見てみましょう。見慣れた一品の中に、植物の原料を見つける楽しみがあります。

液体のボディオイルも比べてみたい方は、精製ホホバオイルをベースにしたnaturaumの二十四節気トリートメントオイルへ。こちらはシアバターとは異なる基材で、植物の香りとオイルの使い心地を楽しむ選択肢です。

自分に触れる日用品を、自分の感覚で選ぶ。毎日の短い保湿時間にも、回復する時間の余白をつくってみませんか。植物油の基本はキャリアオイルとは?|精油との違いと、ボディケアで選ぶ三つの視点、ホホバについてはホホバオイルとは|植物の種子から生まれる、ボディケアのベースを知るで紹介しています。

画像はこの記事のために制作したAI生成イメージです。素材や使用場面を表現しており、特定商品の写真ではありません。