香りの説明にある「アンバー」「樹脂のような深み」。どんな香りだろう、と気になったことはありませんか。その世界を知る手がかりの一つが、ラブダナムです。花や果実とはひと味違う、あたたかく余韻のある香りへ案内してくれる素材です。
ラブダナムは、シスタスに由来する香料
シスタスという植物から得られるラブダナムは、香料として使われています。Givaudanは2025年に、スペインのアンダルシアで収穫したシスタスを原料とするラブダナム・アブソリュートを発表。乾いたアンバー調を中心に、木やミネラルを思わせる側面を持つと紹介しています。これは同社の特定の原料の特徴で、ラブダナム製品を選ぶときも、抽出物の種類やメーカーの説明を読む手がかりになります。出典:Givaudanの原料発表
「アンバー」は、香りを読むための言葉
ここでのアンバーは、香りの印象を示す言葉です。IFFの天然香料資料でも、シスタスのアブソリュートはアンバー系統に分類されています。商品説明でこの言葉に出会ったら、あたたかさ、深み、余韻といった方向に注目してみましょう。出典:IFF LMR天然香料資料

甘さだけでなく、「乾いた印象」を探す
甘く濃厚という一言だけで読むより、少し細かく香りを観察すると面白くなります。砂糖菓子のような甘さか、木のような乾きか、樹脂を思わせる厚みか。香りを試せる機会には、最初の印象と、ムエットに残った印象を別々に言葉にしてみてください。
ラブダナムそのものを持っていなくても、配合が紹介された香水を試すときに「この深みがそうなのかな」と想像する楽しみがあります。完成品は複数の素材でできているため、一本の印象と原料単体の印象を分けて記録すると、学びが広がります。

精油、アブソリュート、希釈品を読み分ける
植物の名前が近くても、抽出方法や濃度が違えば扱い方も変わります。試香用の素材を選ぶ際は、原液か希釈品か、使用目的は何かを確認し、その製品の説明に沿って楽しみましょう。香料原料を、そのまま肌に使う化粧品や芳香器用のオイルと同じようには扱いません。
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