手をお湯に浸す手浴と、足を浸す足湯。家で楽しむなら、どちらが自分に合うのでしょう。
手を動かさず、短くひと息つきたい日は手浴。椅子に座って、窓の外を眺めたり紙の本を読んだりしたい日は足湯。選ぶ手がかりは、過ごし方と、お湯を片づけるまでの道のりです。
朝の記事では手浴を始める順番を紹介しました。この続編では、手浴と足湯のために置く家具、容器の形、運ぶ水の重さを比べます。読み終えたら、家の中で試す場所と、使う容器をひとつ決めてみましょう。
手を休める時間にするか、手元の楽しみを添えるか
手浴は両手をお湯にあずけるので、その間にすることが自然と少なくなります。画面を置いて、目の前の水面や窓の明るさを眺めたい日に。準備する机は、ひじと肩が楽な位置になる高さを選びます。
足湯は足元に容器を置き、手元が空きます。紙の本を一冊、椅子の横に置いておくのもよさそうです。ページをめくる楽しみがある一方、足を拭くまでは席を離れにくくなります。始める前に用事を済ませ、タオルを手の届くところへ。
読書をするなら容器へ身を乗り出さず、楽に本を持てる姿勢で。水の近くに電源コードや電気機器を持ち込まずに過ごせる場所を選びましょう。

容器は、深さだけで選ばない
手浴の洗面器は、両手を自然に広げられる幅があるものを。椅子に座って空の容器へ手を入れ、縁が腕に強く当たらないか確かめます。
足湯の容器は、両足が無理なく入り、足首あたりまで浸せる深さを目安に選びます。足を入れた分だけ水位が上がるので、縁には余裕が必要です。持ち手だけで選ばず、底の安定感や耐熱性、洗いやすさも見ておくと、家で扱いやすい一つが見つかります。
足湯用の大きな容器は、手浴用の小さな洗面器より多くのお湯を使うことがあります。水1Lはおよそ1kg。仮に5L入れるなら、水だけで約5kgになり、そこに容器の重さが加わります。購入前に考えたいのは、満水の容量より「自分が運べる量」です。
家の中で、三つだけ確かめてみる
① 空の容器で、座る位置を試す
手浴なら机と椅子、足湯なら椅子と足元の容器を置きます。肩が上がったり、背中が丸まり続けたりするなら、場所や家具の組み合わせを変更。お湯を張る前なら、位置を何度でも気軽に調整できます。
② 水を捨てる場所まで歩いてみる
洗面所や浴室までに段差や敷物があるか、ドアを開ける必要があるかを確認します。近くに排水できる場所があれば、運ぶ距離を短くできます。重い容器を一度に持つ必要がないよう、湯を減らせる小さな手おけを用意する方法もあります。
③ タオルと、終わったあとの場所を決める
乾いたタオル、濡れたタオルの置き場所、容器を乾かす場所までひと組に。足湯では、座ったまま足を拭いてから立ち上がれる配置にします。容器の下は水に強く滑りにくい面にして、水滴を拭ける布も近くへ置きましょう。

香りを添えるなら、用途表示を入口に
お湯だけの手浴や足湯も、準備が少なく楽しめる選択です。香り付きの入浴料を選ぶときは、使いたい部分浴への案内があるかを先に読みます。例えば花王は、足湯用に「バブ」の錠剤を割って使う方法を勧めていません。浴槽用の量を自分で小さく割ればよい、と決めず、製品ごとの使い方を確かめましょう。
精油を原液のままお湯へ垂らす方法も避けます。香りは、終えたあとの保湿に普段使っている香り付きの製品を選ぶ、という取り入れ方もできます。料理やお茶を楽しむ予定がある日は無香料を選ぶなど、そのあとにしたいことも思い浮かべてみてください。
今夜の一つを決める、小さな選び方
- 机の上に洗面器を置けて、手を休めたい。まずは手浴を試す。
- 洗面所の近くに椅子を置けて、座って本を楽しみたい。足湯の準備をしてみる。
- 湯を運ぶ道のりが長い。先に使う場所を給排水の近くへ移せるか考える。
お湯は温度計と自分の感覚で確かめ、熱く感じない範囲で短い時間から。途中の湯温調整は手足を出して行います。傷や炎症、温度を感じにくい状態、入浴に関する医療者の指示がある場合は、方法を相談してから楽しんでください。
今夜はどちらか一つで十分。場所が決まり、使った容器を片づけるところまで思い描けたら、家で過ごす休み時間がぐっと具体的になります。
手順はこちら:お湯に手をあずける、5分間。はじめての手浴/家で足湯を楽しむ準備。
参考:花王「足湯などで使用するのに、『バブ』の錠剤を割って使用してもいいの?」、AEAJ「アロマバス」(精油と水の性質)。比較は家庭での準備や過ごし方に着目したものです。本文とアイキャッチの挿絵は生成画像です。

