親子で楽しむ香りの観察|レモンとミントから始める、植物の小さな発見

花冠をつけ、緑と黄色の花を背景に笑顔を見せる子ども

「この葉は、どんな香りがすると思う?」。植物を一つ置くだけで、いつものテーブルが小さな観察の場所になります。親子で香りを楽しむなら、まずは食卓で見かけるレモンや、名前のわかるミントから始めてみませんか。

今回使うのは植物そのもの。色や形を見て、香りを感じて、自分の言葉を探す遊びです。正しい答えを競うより、それぞれが何を思い浮かべたかを聞く時間にしましょう。

準備するのは、植物二つと紙一枚

食用として販売されているレモンとミントを少量ずつ用意し、表示や普段の扱い方に沿って洗います。植物の名前がわかるラベルや包装も、確認用に取っておきましょう。白い皿二枚と、鉛筆や色鉛筆、紙があれば始められます。

レモンを切る作業は大人が行います。子どもは、見る、言葉を選ぶ、絵を描くところから参加できます。材料にアレルギーがある場合は別の名前の確かな食材に替え、本人が楽しみたい範囲で進めましょう。

最初は「見る」だけで話してみる

香りを確かめる前に、二つを皿に並べて観察します。丸いものと葉の形、黄色と緑、表面の細かな模様。紙に簡単な絵を描き、見つけた特徴を一つずつ書きましょう。

大人が先に答えを並べるより、「どこが面白い?」「触らずに見てわかることは?」と問いを一つ置いてみます。子どもが「この葉はギザギザ」と言ったら、その言葉をそのまま記録に残します。

次に、自分に心地よい距離で香りを感じる

皿の上の植物を、一つずつ確かめます。最初は少し離れたところから。レモンの皮や切り口、ミントの葉など、大人が用意したものの香りを、近づきすぎずに楽しみましょう。

香りを言葉にしにくいときは、色で表しても、天気で表してもかまいません。「黄色い感じ」「晴れの日みたい」「朝に似合いそう」。本人から出てきた表現を大切にすると、香りを感じる時間が会話になります。

鮮やかな緑の葉を広げたペパーミント
ミントの葉は、形や緑の色合いを眺めるところから楽しめます。

三つの問いで、感じ方の違いを楽しむ

問い 広げ方
どちらの香りが好き? 理由は言葉でも、指差しでも
どんな色を選びたい? 実物の色と違っても、そのまま描く
どんな場所を思い浮かべた? 家、庭、旅先、想像の場所も歓迎

家族の答えが違ったら、そこが今日の発見です。「同じ葉でも、私は庭を、あなたは朝を思い浮かべたんだね」。感じ方をそろえるより、違う言葉を一枚の紙に並べると、面白い記録になります。

観察カードは、日付と一言で完成

一枚の紙に、植物の名前、絵、感じた言葉、日付を書けば完成です。余白には「今度見たい植物」を一つ書いておきましょう。ローズマリー、ラベンダーなど、名前を聞いたことのある植物から選んでみてください。

写真を一枚撮っておくのもおすすめです。数週間後に見返すと、「このときはこんな色を選んだね」と会話が続きます。毎回きれいに仕上げるより、その日の言葉が残っていることを楽しみましょう。

細い緑の葉が茂るローズマリー
次の観察の候補になるローズマリー。細い葉の形にも個性があります。

片付けまで、植物を扱う時間にする

観察が終わったら、使った皿を片付け、テーブルを拭き、手を洗います。食材は衛生状態に合わせて大人が管理し、記録した紙は乾いた場所へ。始めるときと終わるときの動作を決めておくと、次の休日にも取り入れやすくなります。

香りについて話した時間が、家族の小さな思い出になる。そんな一回があれば十分です。大人にとっても、予定を少し止めて子どもの言葉を聞く、回復の余白になるかもしれません。

大人の香り選びにも、今日の言葉を持っていこう

植物の姿を見てから精油の情報を読むと、花・葉・果皮という言葉が具体的になります。ハーブと精油の違いを楽しむ記事では、植物とのいろいろな付き合い方を紹介しています。

大人が自分のための香りを選ぶときは、naturaumの公式ショップもご覧ください。家族の時間を楽しんだ後には、自分の好きな香りと過ごす時間も。用途と対象を確認しながら、暮らしに合う日用品を選んでみましょう。

この観察遊びは植物・食材を使い、精油は使用しません。刃物や食材の管理は大人が行い、触れたり嗅いだりすることを子どもに強制せず、目や口に触れないよう見守ってください。編集更新:2026年9月24日。