ブレンドの配合表に「パセリシード」とあったら、料理に添えられた緑の葉を思い浮かべるかもしれません。けれども、名前の後半のシードが、新しい世界への入口です。同じ植物でも、葉と種子では香りの表情が変わります。
今回は、パセリシードを香料原料として知る読みもの。身近なハーブの名前から、配合表を読む楽しみを広げていきましょう。
パセリシードは、種子側の原料を示す名前
Berjéは、パセリシード精油をパセリの種子、あるいは果実と呼ばれる部分から水蒸気蒸留する精油として紹介しています。香りは葉のパセリとは異なり、温かみ、木のような印象、甘さ、ハーブらしさがあると説明されています。Berjé「Parsley Seed Oil」
ここでの発見は、「パセリの香り」という一言の中にも、使う部位による違いがあることです。葉を刻んだときの印象を知っているからこそ、種子の原料紹介を読むと意外性が生まれます。
配合表の「植物名+部位」を読む
精油や香料の名前には、植物名のあとに部位が付いていることがあります。シードは種子、リーフは葉、ピールは果皮、ウッドは木部。まずは四つの言葉を見つけられるようになると、長い配合表にも見通しができます。
| 表示に出てくる言葉 | 原料を考える手がかり |
|---|---|
| シード/Seed | 種子側の香りに注目する |
| リーフ/Leaf | 葉から得られる香りを思い浮かべる |
| ピール/Peel | 果皮を原料にする香りとつなげる |
| ウッド/Wood | 木部から生まれる香りとして読む |
商品によっては、植物学上の果実が慣用的にシードと呼ばれることもあります。より詳しく知りたいときは、メーカーが公開する原料資料の「Plant part」を確認すると、表示と植物の関係をたどれます。
料理のハーブと、香料としての精油を知る
台所で葉を刻むときと、香料として蒸留されたものを読むとき。入口は同じ植物でも、扱うものと用途は別に考えます。この記事では原料の背景を紹介しており、食用のパセリと同じように精油を料理へ加える提案ではありません。
暮らしで楽しむなら、その原料を使った完成品を、商品の用途と説明に沿って選ぶ方法があります。配合表を見て「これは葉ではなく種子の香りなのだ」と知っているだけでも、製品への興味が深まります。

温かいハーブの香りを、言葉から想像する
ハーブらしい、という表現には、青々としたものだけでなく、乾いた感じや甘さを含むものもあります。原料の説明を読むとき、言葉を一つの景色にしてみましょう。「温かい」「木のよう」「甘い」が並んだら、どんな色や手触りが浮かぶでしょうか。
薄い緑、黄土色、木の棚、乾いた草。浮かんだ言葉を、実際の香りを確かめた感想とは別の欄に書いておきます。想像と体験を分けることで、あとから出会ったときの発見も残せます。
コリアンダーも、部位を見る楽しみがある
原料部位に注目する読み方は、ほかのハーブにも広げられます。たとえばコリアンダーは、葉とシードの香りを知ると、名前の印象が変わる植物の一つです。同じ言葉を覚えるより、「どこを使うのか」という問いを持つと、新しい植物にも応用できます。
一本の精油を深く知ることも、ブレンドの配合名を少しずつ読むことも、どちらも香りの学び。今日覚えた部位の言葉を、次の一本で探してみてください。

二十四節気の配合表から、植物の世界へ
naturaumの二十四節気ブレンドのエッセンシャルオイルには、パセリシードも配合されています。原料の名前を一つ知ると、ブレンドがさまざまな植物の部位からつくられていることを、具体的に感じられます。
身近なハーブの、まだ知らなかった一面へ。配合表を読む時間も、自分の好きな香りを育てる時間になります。

