今日の香りを色で選ぶなら、何色でしょう。オレンジの香りには明るい杏色、ハーブの香りには深い緑。そんなふうに思い浮かべた色を一枚のカードにしておくと、次に香りを選ぶ時間が少し楽しくなります。
香りを混ぜる前に、印象を並べてみる。この小さなクラフトは、材料をたくさん使わずに「自分にはどの組み合わせが心地よいか」を見つけるためのものです。色と香りに決まった対応があるという話ではありません。
アイキャッチと本文の写真は生成したイメージです。写っている小瓶は実際の販売商品ではありません。
香りの色を一枚に
用意するものは、無地の色カード三枚、鉛筆、芳香用と確認できる精油二種類、試香紙または無香料のティッシュ二枚、陶器の皿二枚です。カードには精油を落とさず、香りを移すのは別の紙だけ。紙の色を見ながら、鼻で確かめた印象を言葉にするのが今回の工作です。
たとえば、柑橘系を「明るい色」、樹木系を「落ち着いた色」と感じる人もいるでしょう。逆に同じ香りを青や紫で表したくなる日があっても構いません。好みの変化まで残せるのが手作りカードの良さです。

10分でつくる
- 色カードを三枚選び、目に入る場所に並べます。どの香りを何色にするかはまだ決めません。
- 試香紙を別々の皿に置き、精油を各一滴ずつ落とします。一滴の量は瓶によって違うため、皮膚用の濃度計算には使えません。
- 一枚ずつ、鼻から少し離して短く香りを確かめます。紙を近づけすぎず、間に少し休みを入れましょう。
- 香りごとに一色を選び、「明るい」「緑が深い」など一言を書きます。残る一枚には、二つの紙を離して並べたときの印象を書きます。直接精油を混ぜる必要はありません。
- 使い終えた試香紙は片づけ、換気します。カードだけを残して、次回の香り選びの手がかりにします。
所要時間は約十分。芳香を比べる方法であり、肌につけるクラフトではありません。精油をつけた紙を衣類や家具に接触させず、子どもやペットの手が届く所にも置かないでください。AEAJの芳香浴ではティッシュなどに一〜二滴が目安ですが、製品表示を優先します。
二つの香りで遊ぶ
目的が「明るい印象を探すこと」なら、柑橘系を一枚、木や葉の香りをもう一枚。目的が「やわらかな余韻を探すこと」なら、花を思わせる香りと樹脂を思わせる香りを別の紙に。どちらも二枚の紙を近づけて香りの印象を比べるだけです。香りが強ければ距離を広げます。
これは滴数を決めた皮膚用ブレンドレシピではありません。実際に瓶へ混ぜる場合は、二種類とも芳香用であること、機器の適合、製品ごとの注意を確かめた上で少量から。未知の原料やアブソリュートを一律に同じ滴数で扱わないため、ここでは直接混合の配合を固定しません。

自分らしい一枚へ
同じ香りを三日後に試し、違う色を選んだら、裏に日付と新しい言葉を書き加えてみてください。香りをどう受け取るかはその日の自分にも左右されます。カードが増えるほど、好みを言葉にするのが上手になります。日常に回復の余白をつくる、ささやかな記録です。
前回の試香紙で花と樹脂をたどる記事は香りそのものの変化を追いました。今回は色を手がかりに二つの印象を並べ、次の芳香選びにつなげます。
よくある疑問
色の選び方に正解はありますか。ありません。自分が思い浮かべた色とその理由を書いてください。
紙を混ぜればブレンドになりますか。二枚の紙を近づけると香りの重なりを試せますが、瓶の中で混ぜた香りと同一とは限りません。まずは印象の下書きとして楽しみましょう。
精油を色カードに落として保管できますか。今回は保管しません。精油が染みた紙は周囲の物に触れないよう処理し、色カードには言葉だけを残します。
香りを選ぶ入口に
使う香りをまだ決めていないなら、naturaumのエッセンシャルオイル「001 おはようブレンド」10mlも一つの選択肢です。公式情報ではオレンジやグレープフルーツにベルガモット、レモン、シダーウッドを重ねています。柑橘の明るさと木の余韻を、一枚の色カードでどう表すか試してみるのも面白そうです。使用量と対象者の注意は製品表示に従ってください。
精油を飲まず、原液を肌に塗らず、水だけに混ぜて浴用にしないでください。妊娠中、乳幼児、ペットがいる環境、通院中などは製品表示と個別の状況を優先します。香りが合わなければ使用をやめ、換気しましょう。

