すっと広がるミントの香り。その中にも、どこか甘いもの、葉の緑を思わせるもの、きりりと感じるものがあります。「薄荷とペパーミントは同じ?」と気になったら、植物名から香りの違いをのぞいてみましょう。
和精油として出会う薄荷は、身近な日本の香りの一つ。ここでは「清涼感」という言葉を、肌の温度ではなく、香りから受ける印象として楽しんでいきます。
薄荷とペパーミントは、ラベルの学名が手がかり
一十八日と生活の木は、薄荷精油の学名をMentha arvensis、抽出部位を全草、方法を水蒸気蒸留と記載しています。対して、ペパーミント精油ではMentha piperitaという学名に出会います。どちらもミントの仲間ですが、名前を分けて読むと、選ぶ一本の植物が見えてきます。一十八日の薄荷の情報/Tisserandのペパーミントの情報
| 精油名 | 植物名の例 | 選ぶときの視点 |
|---|---|---|
| 薄荷・Japanese mint | Mentha arvensis | 産地、抽出部位、メントールなどの成分表示。 |
| ペパーミント | Mentha piperita | 植物名と製品ごとの香りの説明。 |
普段使っている「ミントの香り」の製品を見つけたら、どんな原料が入っているかを読んでみてください。香りの名前から植物名へ、一段深く知る練習になります。
メントールという成分名を見つける
生活の木は、同社の薄荷精油を、甘さを含む清涼感のある香りとして紹介しています。成分表の一例にはメントール60.80%、メントン14.24%などが記載されています。これは掲載されている成分例の数値として読むと、香りを構成する成分名を知る手がかりになります。生活の木の薄荷精油と成分例
数値を比べるときは、同じ製品でもどの分析や成分例かまで確認します。詳しい読み方に進みたい方は、精油のGC/MS分析表を読む入口|ロット番号と成分名から、一本を深く知るへ。最初は「メントールという名前がある」と見つけるだけでも十分です。

日本の産地を知る楽しみ
生活の木は北海道産の薄荷を、一十八日は北海道や福島県会津地方の薄荷を紹介しています。国や地域の表示を読むと、香りの向こうに畑の景色が広がります。
産地に関心があるなら、地名と一緒に生産者の紹介も見てみましょう。いつ採った原料なのか、どう蒸留したのか、地域でどんな取り組みがあるのか。一度にすべて調べるより、気になったことを一つずつ知っていくと、香りとの付き合いが長くなります。
「すっとする」の中を、もう少し分けてみる
香りを試す際は、一本ずつ別のムエットを使い、案内に沿った量で確かめます。最初の印象を「明るい」「甘さがある」「葉を思い出す」など、普段の言葉で書きます。
次に、線を描いてみましょう。まっすぐ伸びる線なのか、丸く広がる輪なのか、細かく弾む点なのか。香りを絵にすると、「すっとする」の一言の中にも、自分が感じた違いを残せます。
日中の小さな切り替えに、香りの席を作る
ミントの香りが好きなら、机の用事を一つ終えたあと、本を開く前、窓を開けて部屋を片づけたあとなど、日中の区切りに使う場面を考えてみてください。
精油は対応する芳香器の説明に沿って使い、香りを楽しんだら片づける。小さな範囲と短い時間から、自分の心地よい強さを探します。涼しさを思わせる香りは、淡い色の布や透明な器のある景色とも組み合わせて楽しめます。

薄荷から、ブレンドの中のミントへ
一つのミントを知ったら、完成したブレンドの中にどんなミントが使われているかも見てみましょう。naturaumの二十四節気ブレンドには、ペパーミントが配合されています。この記事の薄荷とは植物名を分けて読み、ほかの植物と重なった香りを選ぶ入り口にしてみてください。
ペパーミントの単独記事はペパーミント精油の楽しみ方|清涼感のある香りを、昼の切り替えに、日本の精油の全体像は日本の精油・和精油の選び方|森、果実、畑から広がる香りの入口へ。好きな香りを知るひとときを、日常の回復の余白に。
アイキャッチは、窓辺で香りを楽しむ場面を表したAI生成イメージです。

