樹脂の香りと聞くと、深く重たい印象を思い浮かべるかもしれません。エレミには、レモンや胡椒を思わせる、明るくスパイシーな表情があります。
同じ「木から生まれる香り」でも、木部、葉、樹脂では入口が違います。今日はエレミを通して、樹脂の香りの幅を楽しんでみましょう。
エレミは、Canarium luzonicumの樹脂から
Aromatics Internationalが紹介するエレミ精油は、Canarium luzonicumという熱帯の樹木の樹脂を水蒸気蒸留したものです。同社の原料はフィリピン産で、香りは胡椒、レモン、甘さを思わせるものとして説明されています。Aromatics International・エレミ精油
ラベルでは、植物名だけでなく「樹脂」という部位にも注目してみてください。樹木から得る精油でも、ヒノキの木部や、針葉樹の葉から得る精油とは、原料の姿が異なります。
樹脂と精油を、二つの段階で見る
樹木から得られる樹脂があり、それを加工して得る精油があります。原料そのものと、その原料から取り出した香りを分けると、資料に出てくる言葉が整理されます。
植物の写真だけでなく、原料の姿を見てみると、抽出の工程を想像しやすくなります。葉を蒸留する場面と、樹脂を蒸留する場面。どんなものが蒸留器へ入るのかという問いが、精油を学ぶ楽しみになります。

フランキンセンスと比べる、樹脂の表情
フランキンセンスも、樹脂を原料にする精油として親しまれています。エレミと並べるなら、共通する「樹脂」という言葉の先へ進み、それぞれの香りの描写を読んでみましょう。
エレミのレモンを思わせる印象、胡椒のような表情、甘さ。この三つを手がかりに、手元の製品を試香する機会があれば一本ずつ確かめてみてください。重さや軽さだけでなく、どんな細部に気づくかが比較の面白さです。
レモンと胡椒という二つの言葉を並べる
一見離れているように見える二つの香りの言葉を、同じ紙に書いてみます。「レモンのような明るさ」と「胡椒のようなスパイス感」。そこへ甘さの言葉を足すと、一つの原料を表す小さな地図になります。
柑橘の精油と比べる日は明るさに、ブラックペッパーと比べる日はスパイスの表情に注目する。同じエレミでも、比較する相手を変えると、見つけたい部分が変わります。
商品名の後ろにある、抽出法も読む
香料の世界では、同じ植物や樹脂から、異なる方法で香りを取り出した原料が紹介されることがあります。エレミにも、Firmenichが公開するSFEという名称の抽出物の資料があります。Firmenich・ELEMI SFE資料
精油の紹介と別の抽出物の紹介を読むときは、まず製品名と製法を確認しましょう。植物名が同じでも、どんな加工をした原料かまで見ると、資料を比べる意味が明確になります。

樹脂の香りを、どんな時間に選びたい?
ゆっくり本を読みたい夜、静かに机に向かう午後。香りの説明を読んだら、自分ならどこで楽しみたいかを考えてみてください。専用の芳香器を使い、製品の方法に沿って、落ち着いて座れる場面に用意します。
完成した香りから選ぶなら、naturaumの精油コレクションへ。樹脂、木、花、柑橘という原料の違いを知りながら、過ごしたい時間に合うブレンドを探す楽しみがあります。
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アイキャッチは、エレミのレモンや胡椒を思わせる香りを表したAI生成イメージです。

