乳香(フランキンセンス)と聞くと、香りの名前が先に浮かぶかもしれません。その出発点は乾いた土地に育つボスウェリアの木。樹皮から生まれる小さな粒を知ると、香りの見方が少し変わります。
木から生まれる「涙」
ボスウェリアの樹皮から出た樹脂は、時間とともに固まり、淡い粒になります。丸みのある姿から「涙」とも呼ばれます。英国王立植物園キューの解説では、乳香はボスウェリアの木から得る油性の樹脂で、樹皮の切れ目からにじみ出て固まると説明されています。写真で樹皮と粒を見比べるだけでも、植物と香りのつながりを感じられます。

形と色を、ゆっくり見る
写真や標本を眺めるなら、最初は粒の輪郭、次に乳白色から琥珀色までの色合いに注目してみてください。紙のノートに「丸い」「透ける」「木から届いた」と三語だけ残すのも楽しい方法です。実物を扱う場合は販売元の表示を確認し、食用と決めつけたり、室内で燃やしたりしないでください。
香りを選ぶ手がかりに
樹脂という素材を知った後は、フランキンセンスを含む香りを試香紙などで静かに確かめると、木の温かさを思わせる印象と花の甘さの違いに気づきやすくなります。鼻に近づけすぎず、好みの距離から香りを楽しみましょう。
夜に続く香り
樹脂から広がる香りをブレンドで楽しむなら、naturaumのエッセンシャルオイル【004 満月ブレンド】10ml(3,960円・税込)があります。フランキンセンスに、オレンジスイート、ローズ、ゼラニウム、クラリセージを合わせた天然精油のブレンドです。乳香だけの香りではなく、花の甘さと樹脂やハーブの深みが重なるところを楽しめます。夕方に眺めた小さな粒を思い浮かべながら、夜の芳香浴へ。使用量は商品表示と器具の説明に従い、原液を肌につけたり飲んだりしないでください。妊娠中と3歳未満のお子様の使用は控え、子どもやペットの手の届かない場所に保管してください。


