旅先の木の建物、冬にむいた柑橘の皮、庭の緑。日本の植物の香りを探す旅は、どこか懐かしい記憶から始まることがあります。精油のボトルを通して、その記憶に新しい出会いを重ねてみませんか。
「和精油」「国産精油」という名前に惹かれたら、次に見たいのは中身の植物と部位、そして産地です。この三つがわかると、日本の香りは一つの雰囲気ではなく、木や葉、果皮が持つ多彩な世界として見えてきます。
入口を、森・果実・畑に分けてみる
最初からたくさんの名前を覚える必要はありません。どんな景色に惹かれるかを考え、気になるグループから一つ選んでみましょう。下の分類は、香りを探すためのnaturaumの見取り図です。
| 入口 | 植物の例 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| 森の木や葉 | ヒノキ、スギ、クロモジ、モミ | 木部・葉部・枝葉部のどこから採るか |
| 果実のある風景 | ユズ、レモン、ダイダイ | 果皮などの部位と抽出方法 |
| 畑や身近な植物 | ショウガなど | 香りの原料になる地下部や葉などの表示 |
実際に国内の作り手の製品一覧を見ると、ヒノキにも木部・枝葉部・葉部があり、クロモジは枝葉、柑橘は果皮、ショウガは根茎といった具合に、原料の違いが並んでいます。商品選びの具体例としてオークヴィレッジの精油製品一覧を参照しました。

「国産」を、四つの情報で具体的にする
植物名:知っている名前から一歩先へ
ヒノキとスギは違う植物。レモンとユズも、それぞれに違う香りを持ちます。まず植物名を読み、学名の表示があれば一緒に記録します。同じ通称で売られる商品を比べたいときにも、ラベルの情報が役立ちます。
部位:一本の木にも、いくつかの香りがある
木の精油を探すとき、部位は大切な選択肢です。家具のような木の印象が好きなのか、枝葉の緑を感じたいのか。原料の部位と自分の感想を組み合わせると、次に試したい一本が見えてきます。まずはヒノキの部位別の選び方からどうぞ。
産地:旅の地図と結んでみる
「日本」という国名から、地域や森の名前へ。商品の説明に採取地や栽培地があれば、地図を見ながら読むのも楽しみです。旅行で訪れた場所、いつか歩いてみたい森。香りを選ぶ理由に、自分だけの物語が生まれます。
作り手:原料を集める仕事まで見る
枝葉を集める、原料を整える、蒸留する、瓶に詰める。精油になるまでにはいくつもの仕事があります。例えばyuicaは、自社林や地域の森林との関わり、間伐材などの活用について紹介しています。環境への取り組みを知りたいときは、抽象的な「自然にやさしい」という言葉だけでなく、こうした具体的な説明を探してみましょう。参考:yuicaのものづくりの考え方。
最初の二本は、違いが楽しめる組み合わせに
一本目を木の香りにしたら、二本目は果実の香りにする。違う入口から選ぶと、日によって使い分ける楽しみが広がります。日本の植物同士を比べたいなら、ヒノキとクロモジもよい候補です。クロモジは枝葉から採れる香りの記事で詳しく紹介しています。
選ぶときは「朝に使いたい」「本を読むときに感じたい」のように、暮らしの場面を一つ決めておきます。名産地を全部そろえるより、よく使う一本と出会うこと。それが香りのある日常を長く楽しむ近道です。

日本の香りを、日常の記録にする
ノートに「植物名/部位/産地/思い出した景色」の四つを書いてみましょう。たとえば「ヒノキ/木部/商品の表示を記入/旅先の木の廊下」。短い記録でも、自分が香りの何に惹かれたかが残ります。
数か月たって読み返すと、植物の知識だけでなく、そのときの自分の過ごし方も見えてきます。忙しい日々の中に、好きな景色を思い出す時間を。それも、香りでデザインする回復の余白です。
naturaumの香り選びは、原料の名前からも、使いたい時間からも始められます。精油コレクションで、次の日常に迎えたい香りを探してみてください。
編集:naturaum|2026年9月24日。商品ごとの原料・産地・使用方法は最新の表示でお確かめください。画像は素材や香りを楽しむ時間のAI生成イメージで、特定の産地・樹種・実商品を示すものではありません。
日本の植物を、一種類ずつ深く知る
気になる風景から、次の香りを選んでみましょう。森の木々、果実、畑のハーブ、南の島の葉。それぞれの原料や暮らしとのつながりを紹介しています。

