小さな黄色い花が集まったミモザ。花束の明るい姿を見て、「この花の香りを、瓶の中でも楽しめるの?」と思ったことはありませんか。香料の世界では、ミモザのアブソリュートが使われています。見た目のふわふわした印象と、実際の香りを重ねて知ると、花を眺める楽しみも広がります。
ミモザの香料は、アブソリュートという形で
IFFが紹介するフランス産ミモザ・アブソリュートは、Acacia dealbataの小枝と花を原料に、溶剤で抽出した後、エチルアルコールで精製する素材です。水蒸気で蒸留する精油とは、取り出し方が異なります。出典:IFF ミモザ・アブソリュート資料
商品名に「ミモザ」とあっても、天然の抽出物、ミモザをイメージした調合香料、完成したフレグランスでは中身と用途が違います。名前と一緒に、成分や抽出方法の説明を読むと選びやすくなります。
花の甘さに、青さや干し草のような表情
同社はこの原料を、花の香りにグリーン感とパウダリー感を持ち、蜂蜜や干し草、ほのかなお茶を思わせる側面があると説明しています。明るい花の見た目から想像する一方向の甘さだけでなく、植物らしい奥行きもある香りです。

「パウダリー」は、粉が入っているという意味?
香りの説明でいうパウダリーは、やわらかな粉化粧や、さらりとした質感を思わせる印象の言葉です。粉の成分が入っているという意味ではありません。香りを触り心地にたとえている、と考えると読みやすくなります。
試香するときは「甘いか」だけでなく、「丸い感じか、青さがあるか」「軽く広がるか、そっと残るか」に注目してみましょう。感じた言葉が説明文と違っていても、自分の印象としてノートに残せます。

ミモザのある時間を、暮らしで想像する
手紙を書く午後、花を生け替えたあと、少し明るい服を選んだ日。どんな場面に似合いそうかを考えるだけでも、香り選びは楽しくなります。香料原料を試す場合は製品の用途と扱い方を確認し、暮らしで使うならルームフレグランスなど用途の合う完成品から選ぶ方法もあります。
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